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Channel: 風のすさび
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敗者へのまなざし

読み残していた今週日曜日の朝日の読書欄をみていたら、 《ニュースの本棚》というタイムリーな本を紹介するページで、 「山口昌男のあゆみ」として氏の著書の紹介をしていた。 山口昌男氏が亡くなったのは、今月の10日だった。 雑誌などではそろそろ氏を追悼する文章が発表される頃だが そうしたタイミングに合わせての企画かと思われる。 山口氏の著作はこれまで数えるほどしか読んでいないが、...

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錯覚時代

首都圏の中では桜の開花が遅い地域なので、 キッチン側の窓から見える桜の木には まだまだ見ごろですよといった感じで 花が咲きほこっている。 今年はシーズンに気持ちよく晴れ上がった日が少なかったせいで、 例年のように散歩がてらの花探索に出かけていない。 なんとなくぼんやりした空模様の下で、 団地周辺の花だけを眺め他だけで終わりそうである。 桜は好きで、九州にいたころは、...

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国民栄誉賞へのいじわるな感想

夕方、テレビをつけたら、 長島と松井の映像が続けざまに映し出された。 回顧番組でもやっているのかと思ってしばらく見ていると、 それが2人の国民栄誉賞受賞のニュースだった。 なぜだか時代がかった映像を見させられている印象があって キャスターたちが、熱をこめてその栄誉を賞賛すればするほど、 なんだか遠い世界のニュースを聞いているような気がした。...

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友人との再会数十年来のかなたから

20代後半で会社を変わった関係で、 30代前半の一時期を除いては、 顔を合わせることもないまま数十年来、 年賀状だけを交わし続けた友人がいる。 こちらが、九州の果てへ行こうが、 また一転して首都圏へ舞い戻ってこようが 律儀に年々の祝いの言葉を寄せてくれた。 それが、当方が比較的近い地域に引っ越してきたおかげで 久しぶりに会おうよ、ということになった。...

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地元神社の獅子舞を見に行く

自宅からほど遠からぬ場所にある神社で獅子舞が行われるというので、 ゴールデンウィークの中の1日、自転車をこいで見に行った。 近づくにつれて、早、太鼓の響きが聞こえ、年甲斐もなく血が騒ぐ。 のぼりの揚がった神社近くの町の会館で、まずはお披露目。 一通り、舞い終えたところで、一行は列をなして神社へ向かった。 神社では、境内や社殿で舞の奉納にかかわる ひと通りの式典が執り行われると行事のはじまりだった。...

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神社に在(いま)す神々のことなど

今月はじめ、地元の獅子舞を見に行ったのだが、 舞いは悪魔を払い、豊作を祈願するために舞われるというという。 さて、どんな神に奉納されるのかと思い、神社の境内を探してみたのだが、 舞に関する説明が掲示されているのみで 残念ながら由来記のようなものは見当たらなかった。 舞いへの魅力も手伝って、その祭神について調べてみたら 饒速日命(にぎはやひのみこと)とほか2柱と分かった。...

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歴史認識と資料

中学生の頃から歴史が好きだった。 望めるものなら京都大学の歴史関連の学科へいきたいものだと、 自分の頭脳、学力を脇へおいて、一時期そんな夢を抱いていた。 それほど歴史が好きで、いろいろ本を読んだりしていたが いま思えば、歴史に対する幼稚なロマンチシズムとでもいった方が 当たっていそうな趣きだったような気がする。 ところで、いま、慰安婦問題がことの重大性を差し置いて、...

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期間満了

いままでなんとなくかけていた交通障害の保険会社から このたび、補償対象様が継続可能な年齢をこえられましたので、 保険契約の終了となります、という文面の重要書類というものを受け取った。 「補償対象様」といい、「期間満了」といい、うまい言い方だが あなたはもう老い先短いのですから、 なけなしの保険金では面倒をみきれませんよ、 という三行半のようなものだろう。 だから、あまり気分はよろしくない。...

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岩波100年と漱石

この8月で岩波書店は創業100年を迎えるそうである。 「世界」を読むことが、インテリの証明であるような時代のにおいを 多少かいだことのある世代として、 人生の一時期、岩波教養主義への憧憬を心のどこかに 宿していた時代があった。 その憧憬のままに、その出版物を中心にきちんと読書体験を積んでおけば、 もう少々ましな人間として成長していたであろうに惜しいことをした。 個人的な思い出とは別に...

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猫額庭とミレーの晩鐘

手入れを怠って、生え放題だった庭の雑草を2,3週前に刈ったのだが このところの高気温で、またいっせいに伸び始めた。 これまでの経験で梅雨明けごろには大変なことになる。 さらに放置すれば、元の木阿弥で、荒れ庭の再現である。 そこで、多少骨だが、数日前、土を掘り起し、 はびこった根ごと排除することにした。 そうすれば、多少雑草が生えるにしろ、手で摘む程度で何とかなる。...

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世界遺産に関するとんだ思い違い

つい先だって、富士山が世界遺産登録となって、 地元の人々なのだろう、欣喜雀躍する姿をニュースで垣間見たが この時、自分のとんでもない思い違いに気づかされた。 世界遺産というのは、自然や文化として価値の高いものを後世に伝え、 未来の人々にそのままの姿を残していくことを、 義務付けるための制度だとばかり思っていたからである。 つまり、保護や管理を義務付けるための法律と思っていた。...

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暑さ忘れに元素記号

暑さにかまけて、なんとなくぼんやりしている。 本でも読むかと取り上げてみるが、 表紙やはしがき、あとがきの部分を行きつ戻りつするだけで なかなか本文の方へ踏み込んでいく勇気が出ない。 じっとしていては暑さでいたたまれなくなるだけだから 何かないかと机の周りをがさごそやっていたら、 「世界のモトになる小さな部品」とタイトルのついた 元素一覧表を見つけた。...

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政治の世界で若者が無視し続けられる理由?

最近の若者たちは、デモや労働運動、 その他もろもろの行動の面でおとなしいばかりか、 投票そのものにも消極的であるらしい。 われわれ60歳代以上の、まあいわゆる高齢者の投票率と比べると、 3分の1とも聞いた。 伝聞だから確かなデータではないが、 若者の低投票率はよく聞く話だからそれに近いものがあるのだろう。 年寄りたちは口やかましいばかりでなく、いたって行動力に富む。...

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桜とショベルと消費税

寒さに小さくなっていると、季節はいつの間にか桜の咲く季節になった。...

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渡邊淳一氏 性愛小説の軽さ

作家の渡邊淳一氏がなくなった。80歳というから、自分より3,4歳上だったわけで、それで愛だとか性だとかについて書き続けた事実には偉いものだと敬意を表するがさて、内容はとなると、後半の作には多少首を傾げたくなる方だ。性愛とはあまり関係のない初期のものはよかったと思う。野口英世の生涯を扱った「遠き落日」なども面白く読んだ。愛とか性を扱う文学が好きではないということではない。むしろ、年とともに、命とのかか...

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神社に在(いま)す神々のことなど

今月はじめ、地元の獅子舞を見に行ったのだが、 舞いは悪魔を払い、豊作を祈願するために舞われるというという。 さて、どんな神に奉納されるのかと思い、神社の境内を探してみたのだが、 舞に関する説明が掲示されているのみで 残念ながら由来記のようなものは見当たらなかった。 舞いへの魅力も手伝って、その祭神について調べてみたら 饒速日命(にぎはやひのみこと)とほか2柱と分かった。...

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歴史認識と資料

中学生の頃から歴史が好きだった。 望めるものなら京都大学の歴史関連の学科へいきたいものだと、 自分の頭脳、学力を脇へおいて、一時期そんな夢を抱いていた。 それほど歴史が好きで、いろいろ本を読んだりしていたが いま思えば、歴史に対する幼稚なロマンチシズムとでもいった方が 当たっていそうな趣きだったような気がする。 ところで、いま、慰安婦問題がことの重大性を差し置いて、...

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期間満了

いままでなんとなくかけていた交通障害の保険会社から このたび、補償対象様が継続可能な年齢をこえられましたので、 保険契約の終了となります、という文面の重要書類というものを受け取った。 「補償対象様」といい、「期間満了」といい、うまい言い方だが あなたはもう老い先短いのですから、 なけなしの保険金では面倒をみきれませんよ、 という三行半のようなものだろう。 だから、あまり気分はよろしくない。...

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岩波100年と漱石

この8月で岩波書店は創業100年を迎えるそうである。 「世界」を読むことが、インテリの証明であるような時代のにおいを 多少かいだことのある世代として、 人生の一時期、岩波教養主義への憧憬を心のどこかに 宿していた時代があった。 その憧憬のままに、その出版物を中心にきちんと読書体験を積んでおけば、 もう少々ましな人間として成長していたであろうに惜しいことをした。 個人的な思い出とは別に...

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猫額庭とミレーの晩鐘

手入れを怠って、生え放題だった庭の雑草を2,3週前に刈ったのだが このところの高気温で、またいっせいに伸び始めた。 これまでの経験で梅雨明けごろには大変なことになる。 さらに放置すれば、元の木阿弥で、荒れ庭の再現である。 そこで、多少骨だが、数日前、土を掘り起し、 はびこった根ごと排除することにした。 そうすれば、多少雑草が生えるにしろ、手で摘む程度で何とかなる。...

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